東京大学血管外科

更新情報

本邦におけるAFXを用いたステントグラフト内挿術の施行経験の多い主たる施設が参加した症例登録データベースの解析結果が保科准教授によって論文化されました。

[研究]

こちらの論文です(Hoshina K, Suhara M, Miyahara K, Mochizuki Y, Taniguchi R, Takayama T; Japan AFX registry. Midterm outcomes of AFX2 endografts used in combination with aortic cuffs.
J Vasc Surg. 2023 Feb;77(2):424-431.e1. doi: 10.1016/j.jvs.2022.09.006. Epub 2022 Sep 14.
)。

AFXというステントグラフトは、アメリカにおいてはtype 3エンドリークという合併症が多いためにリコールされました。その後デバイスの改善が行われており、本邦での3年成績をまとめた論文です。

同エンドリークのリスクは残るものの、使用方法によってはそのリスクを減らすことができるという内容です。他のデバイスと異なり良い面も多くある特殊なデバイスでありますが、論文上で長短両所をしっかりと示すことができました。